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Vol.2「爆破をやりたくてやっているのではない」という話

  • Kenta Nagayoshi
  • 5月20日
  • 読了時間: 4分

更新日:6 日前

「爆破をやりたくてやっているわけではないし、爆破をやれば良いと思っているわけではないです」「爆破イベントが目的のプロジェクトではありません」

 

いつもアクションプロジェクトの取材でこう発言すると、多くの方々が「?」の表情をされます。

 

アクション映画に限らず、映画やドラマの制作行う場合はロケ地となる地域やその地の人々との関係がとても重要となります。


そして作品のジャンルに関係なくその連携の作り方や撮影の許可を取る方法などはすべて同じです。


例えば、ラブストーリーのクライマックスで主人公が好きな女性を追いかけるために公道を馬で走るとか、街ナカでのミュージカルダンスシーン、ホラー映画で古い廃墟やトンネル駅などを使用するとか、昭和などの歴史もので地方の古い街並みを利用するとか、、


【「ブルース・ブラザーズ」よりレイ楽器店内と街でのダンスシーン】


【「フェリスはある朝突然に」よりシカゴ市内パレードミュージカルシーン】


そういったアクション以外の作品作りでも警察や消防、行政の関係各所との連携や許可手続き、スタッフや機材の輸送や宿泊、事故が起こった場合の医療対応、などは同じで、何よりロケ地域の皆さまのご理解が大切なことだと考えます。


加えて、撮影のロケ隊が来るということはとても大変な状況となり、天候やさまざまな理由で日々撮影内容やスケジュールに変更が起こることもあります。


そうした場合、許可などの関係各所や移動手段、宿泊からケータリングなどまで、さまざまな細部にわたって変更が生じますので、受け入れた側のエリアの関係各所もそれに即時に対応ができることを要求されます。


近年は各地のフィルムコミッションの皆様のご尽力のおかげで、昔に比べるとかなり撮影がしやくなってきていると強く感じます。

しかし、一方で大掛かりなアクション撮影の受け入れは国内のほとんどの都市でかなり消極的な印象もあり、横の連携もなかなかスムースにはいかないこともあると感じます。(消極的なことが悪いということではありません。地域によりロケ誘致に対する優先度や重要度が違うことも理解しています)


そのため、私たちが各エリアで、ジャンルの中でも一番敬遠される爆破アクションを「イベント」という形を借りて実施させていただき、エリアの自治体やフィルムコミッション、関係各所の皆さん、場所を提供いただく企業などの皆さん、その周辺にお住まいの皆さんに「アクションや映画の撮影というのはこういう段取りでやるんですよ」ということ、「映画の爆発などは本当の爆発ではなくこういう花火のようなものなんですよ」「カーアクションはこうやってプロが安全を第一に撮影するんですよ」ということを知っていただくことが一番の目的で実施しています。


ヒトは知らないことを恐れる生き物だと思っていますので、このように実際に目で見て、どのような仕組みで安全に実施するのかということをご理解いただけると不安を取り除くことができると思いますし、それが予行演習となり、次に実際に大掛かりな撮影が来たときは、関係各所や地域の皆さんはなんとなくイメトレができるようになり、早い連携につながると確信しています。


また、私たちが地域の企業や施設の皆様とコラボイベントを実施し、その映像をデモとして世に配信することで「この場所では火薬が使用できる」「車をこの距離走らせることができる」「ここではヘリが飛ばせる」といった撮影可能なことを映像を通じて制作会社などに観ていただくと、紙のパンフレットやホームページで写真を数枚見るよりもより具体的に早くイメージ可能で、訴求効果が高くなります。


そして、このような映像を作って展開していくという方法は、製作者側の私たちだからできることだと思っていますので、これからもその強みを生かした方法で地域の皆様にご理解とご協力をお願いしていきたいと考えています。

 
 
 

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